月刊群雛2015年06月号サンプル&著者インタビュー
十代~二十代前半の頃に抱えていた欠乏感や焦燥感を思い出して、少し懐かしがりながら、恥ずかしがりながら、書きました。ちいさな頃、自分には全方位に溢れんばかりの可能性があると信じていたのに、成人する時分になって気づいてみれば、何も持っていなくて、ほんと、びっくりしたものです。
最後の『賛歌』だけは、三十歳の今の心境が若干反映されているかもしれません。欠乏感もまるごと自分として抱え込んで、そうして見える風景を今後言葉にしていきたいです。
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