月刊群雛2015年06月号サンプル&著者インタビュー
「技術創造クラブ」、略して「ギソウクラブ」という怪しい名前のサークルに所属する高校生の青春群像劇です。ギソウクラブなだけに、みんながちょっとずつ何かを偽装しています。
一話ずつ語り手が変わる『ギソウクラブ』、第三話の主人公はギソウクラブ二年生、双子のトゴシーズ({戸越}(とごし)姉妹)の片割れ、戸越{歌奈}(かな)です。
いつでもどこでも一緒にいる双子の歌奈と{紗奈}(さな)。まったく区別がつかないことをむしろよしとしてきた歌奈だったのに、ある日、下駄箱に入れられていたお菓子のせいで波紋が生じて……というお話です。
『ギソウクラブ』は、毎話毎話、語り手のキャラに合わせて文体を変えています。第二話の関西弁もがんばりましたが、この第三話もなかなかがんばっているので、その辺りを同じ標準語の女子の語りである第一話などと比べてみていただけるとより嬉しいです。
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