月刊群雛2015年07月号サンプル&著者インタビュー
大学生の「僕」には恋人がいる。新山環──。黒く深い瞳を持つ女の子だ。
二人の関係は良好だった。だがある日、友人からの密告が舞い込んでくる。彼女と付き合うのはやめた方がいいよ、と。
その理由は環の過去にあった。彼女は一年前のクリスマス・イヴに、恋人の死に関わったのではないかと噂されていたのだ。
そしてその噂には、僕も心当たりがあった。誰も知らない彼女の秘密を、僕はひとつだけ知っていたのだ。一年前のイヴに、僕は駅の改札口に佇む彼女を偶然見ていたのだった。
「君は前の恋人を殺したのか?」そして迎えるクリスマス・イヴ。果たして、芽生えた疑惑の行方は。
ひとつの恋とひとつの謎が描かれる、青春恋愛ミステリ。
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