月刊群雛2015年10月号サンプル&著者インタビュー
草壁高矢は、閉鎖的な故郷から上京後に成功者となったが、過去の忌まわしい影はそう簡単に彼を逃さない。初恋の相手深雪との再会、招かざる記者伊ヶ谷の介入で過去の記憶が舞い戻る。
何者かに殺されそうになるも、辛うじて難を逃れた伊ヶ谷が、漸く高矢と実姉殺しの事件取材を実現し、それを弾みに堰を切ったように真相の究明を進める。一方、伊ヶ谷への猜疑心からか深雪への恋慕にのめり込む中で、高矢の心に意外な変化が起きていく。
そして舞台はその変化に呼応し、まるで何かに導かれるように、故郷の様々な記憶の集まる権現神社へと向かう。
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