月刊群雛2015年11月号サンプル&著者インタビュー
河川敷のベンチで美しい夕焼けを眺めながらミドル・アースこと地球人高校生・中野大地は先輩ら(イークロン、アクィナス、ソロン)との「夏の遠征」を思い出す。アント王子に騙されて連れ出された遥か遠く銀河の果ての戦場。新兵訓練からの突然の実戦配備、そして開戦。〈機械化騎士〉のエキサイティングなコンバット。暴走する黒い悪魔〈鋼鉄の羊〉。絶体絶命のピンチからの起死回生で九死に一生を得た日々。努力と友情と勝利。そんな戦いに明け暮れた夏休みをしんみりと回想していた。年が明ければ先輩たちは受験生になる。大地は一人取り残された感じがしてならなかった。もう少しだけ、このメンバーで過ごせないだろうか。大地は祈った。時よ、止まれ。と。そして願いは叶えられた。青春は、永遠だ。ていうか、ちょっと、どうすんのコレ。
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