月刊群雛2015年12月号サンプル&著者インタビュー
鉄道趣味をもつ6人の高校生の女の子たちが、鉄道趣味を「テツ道」として、旅行や鉄道模型作りを通じて追求する小説作品『鉄研でいず!』の特別編として書いたオリジナル掌編です。また目いっぱい詰め込んでみました。
鉄道趣味、特に鉄道模型は、模型ジオラマ一つ作るにも、本当に素敵に見える風景を作るためには、その実際の風景がどうやって形成されたかという、経済論・社会論といった文系の幅広い知識が必要になります。
そのジオラマで模型車両を走らせるには、電気工学や物理、さらにはコンピュータプログラミングといった理系の分野までの知識も要求されます。
その上、なにを模型で再現しなにを再現しないで省略すればリアリティが出るか、その風景をなにがその風景に見せているのかを分析し、思索していくことにもなる、非常に哲学的なものです。
故に、それを学ぶ高校生6人の姿を書くことで、その広義の哲学と、現代を描き出そうと思っています。この掌編でもモチーフは共通していて作品世界をお楽しみいただけるよう考えましたが、本編『鉄研でいず!』ではさらにそれを楽しめると思うので、ぜひお買い求めください。
◆鉄研でいず! パブリッシュ版 | Official Website
http://tekkendays.tumblr.com/
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