『澪標文庫』第一弾
二丹菜刹那作品集『永久のように長く、一瞬のように短いものだとしても』
「この短編小説集は電子雑誌『澪標』に掲載されていたものに描き下ろしを一作、学内で発表していたもの一作を加え、ひとつにまとめたものです」(あとがき:二丹菜刹那)
【掲載作品】
『白雪に重ねたさよならを拾えば。』
(新作読み切り)
どうして君みたいな人があきらめようとするんだ?
『優しく響いては消えていく』
(初出:別冊澪標 七夕号)
宝石を散りばめたみたいな夜空が広がっていた。
『借り物と自慰のなれの果て』
(初出:澪標 2015年04月号)
僕は思う。——人間である前に作家であれ。
『184と沈黙チョコレート』
(初出:澪標 2015年06月号)
今日もわたしは無言電話をする。
『淋しさを泳ぐ恋の麻薬中毒者は』
(学内発表作品)
彼はそのときほんとうの笑顔を見せた気がした。
『その身に溶けた、不可触な愛』
(初出:澪標 2015年09月号)
滅びが濃縮され、輝いていると感じた。
『腐りきった海より。宝石を握りしめて。』
(初出:澪標 2015年08月号)
棄てたんだ。きっとそれは宝物のはずだったのに。
『永遠はレイニーモーメント』
(初出:澪標 2015年07月号)
今この瞬間、僕が奏でる音楽は、ほんものの音楽になっている。
表紙イラスト:タリーズ
(澪標 2015年07月号 表紙イラスト担当)
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