月刊群雛2016年01月号サンプル&著者インタビュー
やっほー。私の名前は一小路真実。この春からハマ南高校に入学したピッカピカの一年生!
高校生活も二ヶ月目の五月のある日。図書委員の私は、放課後は平穏にゆるゆると図書室で過ごしてたんだけど。クラスメイトの間宮優樹がやってきてこんなことを言い出した。
「一小路さんって、俺のこと好きなの?」
イケメンだからって世の中の女子がみんなお前のこと好きだなんて思うなよ!
というわけで、間宮の相手なんてするつもりはさらさらなかったんだけど。気がつけば、間宮が手にした謎のラブレターの主を探すことになっちゃった私だった。なんだかんだで押しに弱い。
ラブレターの送り主は『トーコさん』。そんな名前の女子生徒、うちの高校にはいないって結論になりかけてたんだけど、私は思い出してしまった。
『生物室のトーコさん』のことを。
連載第二回目、物語は中盤に突入です!
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