月刊群雛2016年01月号サンプル&著者インタビュー
七月末に改装工事が終わり、綾香は仕事でバリ島へ旅立っていった。
旅立ちの一週間後、今度は達也が追いかけるようにしてバリ島へ向かう。
バリ島で上手く綾香と会えるのだろうか、という不安を抱えながら、達也は日本を離れることになった。
達也はバリ島のレギャン・ビーチで、綾香の叔母が住んでいるマンションの部屋に掛っていた絵画の背景に良く似た場所を発見する。
そこは、木々の繁みが陽光を遮り、砂浜に大きな楕円形の影をつくっているところだった。その場所に綾香を立たせると、部屋に掛っていた絵画の構図とそっくりになる。
達也はホテルのロビーで綾香と会っても絵画の話題にはふれず、バリ島で行動を共にするようになる。そしてその後の二人の関係は……。
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