月刊群雛2016年02月号サンプル&著者インタビュー
オルガニゼイションの腕利き調査官〈エージェント・オー〉こと、ラシッド・レム・イファス・オーは、一年に渡る追跡の末、ピストル星系・惑星ライムスの辺境で、ついに〈ラストエンペラー・ゼロ〉の所在をつきとめた。その直後、「ゼロ皇帝は死亡した」との情報がオルガニゼイションの対帝国調査本部から全宇宙に発表された。
こうして、かつては全宇宙を支配してきた超銀河統一帝国もついに終焉のときを迎え、結局後継者を定めることなく最後の皇帝の崩御が明らかとなった。断絶となった帝国に残されたのは天文学的な数字の負債のみ。それまで後継者を自称していた次期皇帝候補たちは手のひらを返すように、慌てて皇帝との血縁を否認しはじめるのだった。
これはそんな銀河帝国末期の、〈秋葉先生〉とアント王子が出会う少し前の、〈発端〉の物語。
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