単行本『大往生の現場から』(ジャパンミックス=解散)に、朝日新聞社出版局刊の『死よ!!』(=共著)の中から筆者が取材執筆した「二億円市場の光と影」の項を加えた。
「二億円市場の光と影」が、基本的な資料価値を、現在も持っていると考えたからである。
さて、不老不死や若返りの特効薬でも発明されない限り、いずれ死は万人に訪れる普遍的な現実である。
最近は、葬儀やお墓もいらないと考える人も増えてきたが、まだまだ実際は、死を迎えたとき、多くの人々が通夜や葬儀、すなわち葬儀社やお坊さんとの関係ができることになる。
本書は、人間の死の現場、とくに葬儀の場面にまつわる人間臭いエピソードを集めてみたものだ。
泣ける話、笑える話、ホロリと心があたたまる話……等、お葬式にまつわる、生き残った人間たちのちょいとドキッとする物語集。
本を入手していないとコメントは書けません。