平成の二文字が今、理不尽にして不条理に結実する! 小説版ハッカソンNovelJAM2018のCチームがお送りする二大傑作!
昭和64年1月、全国的に吹き荒れた自粛ムードが小劇団の公演に襲いかかる。理不尽に翻弄される団員、自粛を迫る善意の暴力! 公演は中止すべきなのか? 貧乏劇団の明日はどっちだ!
――あの時、悲しみとともに訪れた曰く言いがたい困惑を、昭和最後の追憶とともにグイグイと再現されて胸に来やがる、膝にも来る。80年代の中央線沿線小劇団ブームの空気感も「あるある」連発で読ませてくれます。お元気ですか? そんなこともありました!(50代男性)
――この作品を読んで、小説の社会的意義がわかった。これは優れたポレミークだ。(30代女性)
――今、読者の勇気が試されている。(40代男性)
森山智仁(著)
米田淳一(編)
杉浦昭太郎(デザイン)
NovelJam 2018 出場作品
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お題「平成」を真正面から取り上げた意欲作。物語の舞台は昭和64年1月のとある劇団の人間模様。全国が自粛ムード一色に染まった中、劇団員たちの葛藤が丁寧に描かれている。未知なる未来に向かっていかなる一歩を踏み出すことができるのか。逡巡と決意が錯綜するラストは我々の日常にどこにでも潜んでいるもののように感じた。