(この作品は「小説家になろう」で連載していたものを改稿、また、番外編を書き下ろし電子書籍にしたものです)
保志龍樹は雨宿りのために駆け込んだ本屋で、同級生の女の子――都築ハルカの姿を見つける。
ハルカは龍樹の書いた物語を抱きしめ、こう言った。
「……わたし……生きるよ……」
それから時は過ぎ、夢を叶えてプロ作家になった龍樹は、偶然ハルカと再会を果たす。
懸命に生きるハルカの姿に、龍樹は「あの時の物語」がまだ完結していないことに気付く……。
一途に、真っ直ぐに、ハルカのために、龍樹は心を救う物語を紡ぎ始める。
「僕は、鍵と一緒に消えるよ」
「もしかしたら、明日、大切な何かに出会えるかもしれない。
そうやって生きてたら、俺は――お前に出会えたんだ!
だから、生きろ――!」
大切な人の心を守ろうとする、恋愛小説。
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