『この世界は紙のように丈夫で、紙のように脆い』 現代恋愛小説。東京・池袋と軽井沢を舞台にした、明るいようで仄暗い、大人の恋と罪と傷の物語。
時は初夏、場所は東京・池袋駅、西口方面。
あるバーで、20代後半の主人公・山松裕樹(やままつ・ひろき)は、知り合いの不思議な女―南道睦(なんどう・むつみ)―昔好きだった人と再会する。 だが、南道は山松と離れている間に背負った、ある「秘密」を人知れず抱えていた。
彼女に再び恋をし、その「秘密」を知った時、山松の日々が一転し、南道が好きだという紙工作―ペーパークラフトを通じて、彼女への愛を深めていく。
しかし、南道が隠していた「秘密」は一つではなかった。
やがて時はその年のお盆、山松の帰省先の田舎の親戚との確執、南道の別荘での休暇、そしてそれらをきっかけに、山松は未だ知らない、彼女のより重い「過去」に触れていく――
・終盤、軽いグロシーンがありますが、ハッピーエンドです。
・「第二十七回 文学フリマ東京」新刊です。
※背表紙が崩れて表示されるかもしれませんが、改善しないのでそのままにしております。
読むのに支障はございません。
※紙本はhttps://iyru.booth.pm/にてお求めください。
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