夏の北極圏は光であふれている。
夜も沈まぬ太陽が照らす茫々たる雪原、銀色の山肌、イヌイットの家々。
海原は凍てつき、気まぐれに砕け散る。
そんな白夜の世界へ、日本の元児童福祉司が旅立つ理由とは――
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出版創作イベント"NovelJam"で出会った作家とデザイナーによる「架空小説執筆計画」第一弾。
一般的に本作りとは逆に、まず表紙が作られ、それに合わせて内容の執筆が行われた。
デザイナー:sugiura.s
タイトル:松本隆志
本を入手していないとコメントは書けません。
メインテーマは児童虐待とたいへん重いのですが、後半はその重さ、辛さを一気に昇華するかのような展開。読後感はほろ苦くも、しみじみと爽やかでした。
ソーシャルワーカーの仕事や登山について、取材が生きた骨太な文章も魅力的です。