古代の日本における渡来系最大氏族・秦氏(はたし)。この秦氏のルーツを遡ると、朝鮮半島(新羅国・百済国)のみならず、秦の始皇帝、そして中央アジアの弓月国まで拡大していくのである。
言語学者・佐伯好郎氏をはじめ一部の専門家などによると、もっと西のイスラエルまで関係してくるとの説も浮上してくるのである。そんな謎深き渡来系氏族・秦氏は、日本の殖産技術(治水灌漑、養蚕機織り、製錬、製塩など)にも長けた技能集団でもあったといわれている。
この本では、秦氏の日本における来歴を西は九州から、しだいに畿内へと順繰りに辿っていったフィールドワークをもとにした内容としている。ここ数年以内に実践した秦氏を巡るフィールドワークの集大成本でもある。
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