これは2013年6月1日、海士ゼミの授業の一環として、「文字拾い」ワークショップを鎌倉にて行った記録です。完璧に設計/制御されたデザインだけが魅力的なものではありません。一般の人が一生懸命書いた文字、看板職人が熟練の勘で書いた文字、経年とともに風化した文字、様々な状況が織りなす造形にときにハッとさせられます。ゼミ生たちは、歩き慣れない町を歩く中で「文字」に気を使い、自分の心を射抜いた文字を記録していきました。わずか3時間程度のワークショップでしたが、鎌倉の町を「文字」という括りで再発見した、とても興味深い体験だったと感じます。
このワークショップは、由比ケ浜の鑑賞会で幕を閉じましたが、逗子から偶然にも上がった大きな花火は、ゼミ生の明るい未来を祝福し、示唆してくれるようなサプライズプレゼントでした。
カイシトモヤ