これは2014年5月31日、東京造形大学の海士ゼミナールの授業の一環として、「文字拾い」ワークショップを浅草にて行った記録です。市井の人々が創意工夫を凝らして作った文字、偶然に生まれた文字は、デザイナーが作る体温の低い意匠文字にはない魅力があります。5月にも関わらず真夏の太陽が照りつける猛暑日、ゼミ生は、浅草の街を歩きながら自分たちが「気になる文字」を一枚一枚写真に収めていきました。最後は夕暮れ時の隅田川の岸辺に集まり、集めた文字を鑑賞。対岸に見えるスカイツリーまで行ってみたくて、夜の言問橋を水面に映る月を眺め、たわいもない話をしながら、みんなして渡って行ったのでした。
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