1980年代、横浜市の新興住宅街のマンションから飛び降り自死した小学生五年生の短い生涯を描いた。
現地を取材、父親にも会い、資料を借り、執筆した。
中村民夫は新興の住宅街に一家がひっ越した。彼は当初から、この町になじめなかった。感受性の強い子で、新しい町の中にある学校での生活は次第に、彼の居場所がなくなっていった。彼の以前の学校を懐かしむ。又、おのれの不満、ストレスを日記に、詩に綴った。
交通マニアで、その推理小説を好んだ。彼は見よう見まねで、おのれの小説まがいなものを書くようになった。
そして、クラス替えがあり、その担任の女先生と折り合いが悪く、決定的に対決し、破局を迎える。
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