小説『西遊記』に登場する三蔵法師のモデルは、今もなお世界的な高僧、経典翻訳家、大旅行家として知られる玄奘三蔵です。法師は六二九年・唐の時代、仏教の正しい情報を求めインドへの旅にでます。
当時、他国への旅行は禁じられていましたが、法師の人柄と壮大な計画に対する決意が多くの人々を協力者にしてくれ、道なき大砂漠の中の決死行と、天山の氷河を越える冒険によって中央アジアへ入り、インドへ向かいました。本書はこの最初の部分、巻一と巻二の途中までをクライマックスとして翻訳しています。
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