107回も召喚転生してやっと魔王を倒したのに「次が本番です」って?
異世界に召喚されたカズマは、ついに魔王を倒した。
これでやっと日本へ帰れる! と喜んだのもつかの間。召喚した張本人、女神ヴァクーナに宣言される。
「はい、課題達成ですね。それでは次が本番です」
「なんだそりゃ! 聞いてないぞ!」
怒るのも当たり前。何しろ今まで107回も召喚され続けたのだから。
「いってらっしゃーい」
「ふざけるなー!!」
嘆く間もなく次の世界に飛ばされたカズマの運命は?
108界目(?)の正直になるのか!?
女神様に振り回されるカズマの異世界英雄譚、第1巻!
※2017年2月26日:小話「X界目の……」追加収録。
本を入手していないとコメントは書けません。
おもしろかった。
『白亜色の涙』同様、文章が上手くて、ディテールがリアルに脳内描写される。
キレも良くてリズミカル。
主人公カズマが転生するシーンはスタートレックの転送が思い浮かんだ。
パーティたちとの楽しいひと時の描写も大好き。
“ああ、なんかいいな、この平和な感じ。
ヴァクーナがいう﹃本番』が何であれ、この雰囲気を、この世界を壊されたくないな。”
という主人公の想いがじーんて伝わる。
この本原作のアクションRPGゲームをプレイしてみたいです。
バンナムさんあたりで作ってくれないかな。
これから2巻も読みます。