1990年から1995年までの句を中心にまとめた第二句集。
2002年までの金沢時代の作品です。
梅雨曇旅の鉛筆折れ果てぬ
国境雨降り分けて葛の花
凩やひと気も絶えて秋葉原
うしろより幻にゆく冬の蝶
草花の名に暖をとる冬籠り
ほそぼそと冊子を作る五月闇
涼しさや魑魅魍魎と大書して
淋しさも音を立てたる秋の風
捨猫の一かたまりの良夜かな
枯芒アンダースローの風の神
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