先に完結している長編ファンタジー小説『風は遠き地に』の番外短編集。
弟を亡くし自暴自棄になっていた二十四歳のイルギネスと、恋人ディアとの淡い恋の馴れ初め。
親友・驃(しらかげ)との酒盛り小話。
啼義の育ての親・靂(レキ)の一人の男としての顔と、幼い姫沙夜との出逢いに見えるほのかな優しさ。
顔と利き腕に傷を負い剣士としての窮地に立たされた、二十二歳の驃の葛藤と決意。
宿敵ダリュスカインのその後──
『風は遠き地に』に登場する各キャラクターたちの、掌に咲く一片の花のような物語の数々。
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