「父がするように、子もする」
いいことも悪いことも。
そうして、父が罪を犯せば、子も犯すことになる。罪とはどのように、感染もする、遺伝もする。
わが子をいじめる親も、たいていは、そういう親もまた、いじめられておとなになっている。
この小説のふたりの主人公は、ともに、南京攻略で、罪のない中国人を殺してきた父親の子です。そういう、生まれながらの罪を背負った子は、どういう運命の子になるか。
そういうことをテーマにしています。日本人の愛国心にしても、愛ゆえに、親子で、弱者を切り捨てる愛国心もあります。
参考にしてみて下さい。
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