総司令官閣下に宛てた、辺境の地での教育に関する報告書です。CAN進学センターというJUKUと学校現場での教育の報告が交互になされ、その両者から見えてきたのは、「サベツ」の永遠不変な創出のメカニズムでした。報告書の最終章で、ついに罷免の報いを受けた調査官は、最後の力をふり絞り辺境がなぜ外部と閉塞した関係しかつくれないか渾身のレポートを届けますが、それに対する総司令官の返答は宇宙におけるバランスとポジションの問題であり、大陸の安定のためには辺境は現状のまま放置しておくしかないとの考察でした。
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