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ある町の、ある夜のアーケードを歩く若い男女たち。コロナがわずかに落ち着いた隙間を狙っての飲み会。歩み寄る一人の男と女。やがて宴の終焉とともに連れ立つ二人。彼女のアパートで紡がれる言葉。宴は和みのものでなく、最近自死した仲間を悼むものでした。そしてその女性こそ、彼の恋人であり、そのことを充分知っていた上で近づいた自らの胸奥を見つめます。彼女が静かに寝付いた後、一人帰路につきながら、風が挽歌のごとく夜陰に音を立てるのでした。
電子:16㌻/151.6KB/新書サイズ EPUB:568.2KB
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1961年熊本県荒尾市生まれ。北九州大学文学部国文科卒業後、学習塾講師、大検(高卒認定)専門予備校職員などを経て、熊本県小学校教諭に採用。二校目の赴任地(阿蘇市立宮地小学校)で、卒業生である発達障害の青年との出会いをきっかけに33歳で退職し、当時阿蘇郡市では初めての民間での小規模作業所「夢屋」を立ち上げました。その後、自立支援法施行に伴い、「NPO夢屋プラネットワークス(http://www.asoyumeya.org/)」を設立し、地域活動支援センター(Ⅲ型)代表兼支援員として阿蘇市から委託を受けながら現在に至っています。 運営の傍ら、小説、ノンフィクション、児童文学、書評などを発表してきました。部落解放文学賞に5回入選、九州芸術祭文学賞熊本県地区優秀賞2回、熊本県民文芸賞、家の光童話賞優秀賞などを受賞させていただいています。
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