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ポケットいっぱいの地獄
崖っぷち書店
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ポケットいっぱいの地獄
崖っぷち書店
冊数 10 冊
紙本 10 冊
更新 2019.05.26
ジャンル 文芸10
天国はない。だが地獄は実在する。掌に収まる漆黒の小宇宙。
崖っぷちに立って風に吹かれていても、私は元気です。
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『敗残者、月の緑』
崖っぷち書店発行
文芸
2019.06.11
『敗残者、月の緑』
崖っぷち書店発行
文芸
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空には雲、樹木には鳥が囀り、獣たちが野を駆ける。吹く風を頬に受ける人間はただの一人もいない。今日はよい日だ。言葉は全速力で空回りしながら空の彼方に消えてゆく。通称世界が終わった後の号外。時事的というより刹那的な、無意味な煽りと誇大妄想、根拠のない矜持に満ち満ちた『三流新聞』仕立ての超短編集。飛ばし記事はもとより見かけ倒しの社説、自己満足的な寸言、気障ったらしいだけのコラム、広告に書評、連載小説や漫画モドキの法螺話も完備。
紙本:1,518円
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『海獣姫』
七月社発行
文芸
2018.01.31
『海獣姫』
七月社発行
文芸
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本書は***(1961-1981)が伝説の狂作家・山上登になりすまして書いた暗黒のメルヘンである。
詩人に恋した人魚姫は裏切られ、捨てられる。データ本:無料
紙本:726円
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『不狼紀(私家版)』
崖っぷち書店発行
文芸
2017.11.05
『不狼紀(私家版)』
崖っぷち書店発行
文芸
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不狼紀の紀はジュラ紀とか白亜紀の紀。だが、それはごく短い、一瞬で過ぎ去る光の季節。一篇が100字から1500字程度の超短篇が30篇。物量重視の価値観とはかけ離れた掌篇集。情報でも商品でもない本という生き物のありようを示す原生動物のような一冊。
紙本:713円
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『風雅の技法』
崖っぷち書店発行
文芸
2017.12.23
『風雅の技法』
崖っぷち書店発行
文芸
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表紙は仮設(建築図面にブルーシートを掛けただけ。タイトルは風に煽られてブレる建設業者のロゴのイメージ)。挿絵なし。日本語という病から癒やされることない日本人のためのいとも風雅な超短篇集。永久に仮設のまま放置された人間の廃墟に響く風の声。
紙本:869円
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『余命500時間の心臓』
崖っぷち書店発行
文芸
2018.04.23
『余命500時間の心臓』
崖っぷち書店発行
文芸
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全101章。死ぬ前の最後の息を吐き出すために、カウントダウン形式で疾走する超短編集。文字だけで描かれた絵巻物。一篇一篇は神経叢のようにつながり、時に激しく時に儚げに瞬く。
データ本:275円
紙本:3,267円
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『異伝記』
崖っぷち書店発行
文芸
2018.05.24
『異伝記』
崖っぷち書店発行
文芸
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どこかで見た風景。いつか体験した出来事。その時感じた恐怖! 最悪の時に、最悪の事が、最悪な運勢の人間に迫る。
人間は地獄で生まれ地獄に還る。ノスタルジアは死にゆく者の最後の欲望である。
さあ行こう、奈落へ向かってまっしぐら!
長短47篇の文章と豊富な挿絵が奏でる悪夢の散文詩。あなたの町の怪談ノワール。データ本:275円
紙本:1,518円
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『男の森の小裸』
崖っぷち書店発行
文芸
2018.04.24
『男の森の小裸』
崖っぷち書店発行
文芸
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新たな戦後補償として大陸に送られた少女たちの凄絶な生活。強制労働、虐待、汚辱……。
そこに赴任した書記官は採用されたばかりの青二才だった。
シンプルな変態ノワール小説。暴動もあるよ。データ本:275円
紙本:1,023円
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book List
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敗残者、月の緑 々不狼児
崖っぷち書店
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海獣姫 ***(々不狼児編)
七月社
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不狼紀(私家版) 々不狼児
崖っぷち書店
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風雅の技法 々不狼児
崖っぷち書店
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余命500時間の心臓 々不狼児
崖っぷち書店
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異伝記 々不狼児
崖っぷち書店
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男の森の小裸 々不狼児
崖っぷち書店
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藍の炸裂 々不狼児
崖っぷち書店
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ごくつぶし 々不狼児
崖っぷち書店
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仮面騎士 ***(々不狼児編)
七月社
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不狼児
主に短いものを書く。怪談、超短編など。挿絵の入った本が好き。
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2014年9月20日更新 誤字の訂正。 ………………………… 2014年9月20日更新 目次の改定。 ………………………… 2014年9月20日更新 一部文字追加。 ………………………… 2014年9月20日更新 文字の改定。 ………………………… 2014年9月20日更新 一部文字追加。 ………………………… 2014年9月20日更新 版型の変更。 ………………………… 2014年9月9日更新 一部改変。 ………………………… 2014年9月8日更新 増やした ………………………… 2014年9月8日更新 一部修正。 ………………………… 2014年9月8日更新 作品を増やした。 ………………………… 詩のようなもの、あるいは改行文。 本の版型の変更。 本の版型の変更。
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祖母から孫へ、紗袷(しゃあわせ)の着物が託されたその年に、高齢者と若者は未知のウイルスの脅威に引き離される――。北埼玉で暮らす着物好きの美乃里が、“不要不急”の着物を通じて、人とのつながりを紡いでゆく。 *** 数十年ぶりに桐箪笥から出された畳紙はすっかり黄変している。紙面には「藤村呉服店」という店名と、「騎西町」から始まる住所が書かれていた。合併によって現在の加須市となった祖母の出身地だ。おそらく若い頃に行きつけだった着物店なのだろう。 「開けてみろ」と祖母が得意げに促す。美乃里はまだしっかりとしている紙縒をほどいた。よほど思い入れのある一枚となれば娘時代の振袖か。それとも、思い切って手を出した伝統工芸品や作家物か。果たして包みを開いて現れたのは、透き通った布地の上にもやもやとした模様がうごめく、見たこともない着物だった。 「うそ、もしかして紗袷じゃない!」 「いいもんだべ」