小さな頃を振り返るようにも綴っていました。あの頃は明日が楽しみで今日のことしか考えていなくて。小学校では春も夏も秋も寒い冬であっても学校の方針で裸足で生活をしたりもしていました。あの力はどこからきていたのだろう。そんな懐かしさを思い出しながら。
海辺の田舎街に住む、魔法を使える九歳の少年少女たちの物語『碧い瞳の彼』、魔女見習いの女の子の一夜を描く『魔女見習い』の2話を収録。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、出来事などとは一切関係ありません。
本を入手していないとコメントは書けません。
自分の中に眠る過去の闇や光がふと湧き上がってきます。
この物語を読むまで忘れていた記憶たち。
何故あの時の私はあんな体験をしなければいけなかったのだろう。
どのようにして私は私を保つ事ができていたのだろう・・・。
憤りも、悔しさも、哀しさも、完全には癒えることはありませんが、
この『碧い瞳の彼』の物語の中を生きる純粋で輝きに満ちた少年少女たちが
その当時の私の中にも存在していたことが初めてハッキリとわかりました。
透明で素直で、エネルギーをスパークさせるように光輝く子供達。
彼らは私の中にも全ての人の中にも、いつまでも存在し続け、きっと縁の下の力持ちみたいにどんな時も支えてくれているのかもしれません。
私にとって、また歩き出そうという力を分けてくれる、そんな物語です。