古くから存在する悪魔の魔法の銃。手にした者はその魔法の銃の主人となる。主人が銃弾をひとたび放てば、その銃弾は狙った者をどこまでも追いかけ、狙われた者がどこへ隠れようとも、どこへ逃げようとも、決してその標的から外れることはない。ある日、アマネセルがいる教会の懺悔室に一人の男が訪れる。彼は魔法の銃から放たれたその銃弾に追われているという。アマネセルとエストレヤはこの男を救いだすことができるのか?
『元悪魔祓い』シリーズ第3弾になります。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、出来事などとは一切関係ありません。
本を入手していないとコメントは書けません。
『元悪魔祓い』シリーズ第3弾の作品。ファンとしてとても心待ちにしていました。
『魔法の銃』に関わる人々のストーリー展開や様々な心模様にどんどん惹き込まれていきました。
アマネセルさんの粋な計らいと、それによってもたらされた心の交流のシーンに、じんわりと胸が熱くなります。互いを赦す気持ち。理解しようとする気持ち。その物語からも大事なことを学ばせていただきました。
そして今回もアマネセルさんとエストレヤさんの可愛らしいシーンに、自然と笑顔になってとっても癒されました。
「魔法の銃」がもし実在して私の元にやってきたら私はどんな判断をし、行動をするだろうか・・・などと色々と考えを巡らせてしまいます。
人の中に潜む黒い闇のようなもの。その向き合い方によって悪に堕ちる事も、良い方へと向かう事もどちらもある事を、この物語から伝えて貰ったように思います。
この物語に描かれた「人の心の偉大さ」から感じた、あたたかい希望のようなものが今も胸に残っています。