街灯の灯りがその光を煙のようにぼんやりと夜の街に放つと、その光の煙が風で右へ右へと流されていく。その光を追いかけるようにして、吸い込まれるようにして、僕はいつもの街角を右に曲がっていく。(『街角その2』より)ふと歩いていったその道の先にほんの少しのよいことがあったりもして。5篇の人生賛歌のような短篇集になります。5篇の物語の一つ一つがほんのひと時でも、読んでくださる方の心に寄り添うことができたなら、とっても嬉しいです。
目次
1.君は僕
2.街角
3.青春の隅っこ
4.夜空の黄色いまる
5.街角その2
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