夏の風。夏草の香り。夏雲。夏の世界で自分のことを「あたい」と呼ぶ年齢不詳の女の子。どこか人生に抗いながらも前を向く彼女の心のなかの旅路のような8篇の物語です。2024年の過ぎ行く夏に。
目次
1.楽しかったね
2.緑の部屋から
3.夏とあたいと猫と
4.なーんも
5.サングラス
6.旅とあたいと
7.水色の泡のように
8.空の上を歩く人
本を入手していないとコメントは書けません。
普段感じている自分の思いと重なる所があったり、
新たな視点に気付かせてもらえて、そういった感性が素敵だなあって思えたり。
自分の事を「あたい」と言う彼女の、軽やかでユーモラスでもある語り口調に癒されて、
まるで心許せる友達が一緒にいてくれてるみたいな、そんな心地良さも感じます。
実際に彼女のような友達がいたら、きっと日々に彩りが生まれて、自分らしく過ごせるだろうなって思います。
そしてもし私に何かあったときには、しっかりと寄り添ってくれるような、そんな心強さも感じさせてくれるのです。
読んだ後には、あたたかい光のような「希望」が、胸の中をポッと照らしてくれるようで。
どんな状況であっても自分を大事にしていいのだと思わせてくれる。心を前に向かわせてくれる。そんなメッセージが深く伝わってきます。